ザ・リッツカールトン・バリ(ヌサドゥア)宿泊レビュー|天蓋付きデイベッドの場所取り、遠浅の干潟、ハイドロバイタルプール【客室・ビーチ編】

水盤の向こうに建つホテルの母屋 Bali

ウブドの山を降りて、次は海。ヌサドゥアの「ザ・リッツカールトン・バリ」に3泊した。

マンダパが「ジャングルの村」なら、こちらは「巨大な海のリゾート」。性格がまるで違う。天蓋付きデイベッドの場所取り合戦から、潮が引くと現れる干潟、大人だけが使えるハイドロバイタルプールまで。まずは客室とビーチから紹介する。

ロビーの正面いっぱいに広がる海

【立地・到着】ロビーに入ると、いきなり海

マンダパから車で2時間。山を降りて海へ、15時40分に到着した。

ロビーに足を踏み入れて、まず海が目に入る。建物の正面がまるごと開いていて、その向こうがインド洋だ。こういう絶景を売りに世界中から人を集めるのだから、高級ホテルはロケーションが命なのだと実感する。

高い茅葺天井のロビー

一方で、建物そのものはちょっと年季が入っている印象もある。なんとなく、沖縄や宮崎あたりのバブル期に建てられたリゾートのような。悪い意味ではなく、時間の積もった風格として受け取っておきたい。

高台から見たリゾートの全景と海

ロビーはアジア圏の旅行客を中心に大混雑だった。8月頭、超ハイシーズンである。巻き舌の英語を話すスタッフにチェックインしてもらう。バリの人の英語は、すべからく巻き舌だ。

マリオットの上級会員だと、部屋を2ランク上げてくれるらしい。嬉しし。


【ラウンジ】ビールを一口飲んだところで

部屋の準備ができるまで、ラウンジで待つことになった。

木の高い天井に、ターコイズ色の椅子。窓の外はヤシの木とプール。海のリゾートらしい配色で、待ち時間そのものが気持ちいい。

ターコイズ色の椅子が並ぶラウンジ
ラウンジの窓から見えるヤシの木とプール

とりあえずビールを頼む。そして一口飲んだところで、担当のスタッフが「部屋、できましたよ」とやってきた。タイミングよ。


【客室】誕生日と結婚13周年の、盛大なお出迎え

案内された部屋に入って、ちょっと声が出た。

ベッドの上に風船。テーブルにはチョコレートケーキとバラの花びら、南国のフルーツを盛った台。ソファには、タオルで折られた白鳥が2羽。

バラの花びらと風船で飾られたベッド

スレートに書かれていたのは「Happy B’day And Happy 13th Wedding Anniversary」。誕生日と、結婚13周年。予約のときに伝えていたのを、しっかり拾ってくれていた。

ケーキはチョコレートクリームもスポンジもちょっと固かったけれど、そこはどうでもいい。田舎もんにリッツカールトンがケーキをくれるのである。ありがたいこっちゃですわ。

チョコレートケーキと「Happy B'day And Happy 13th Wedding Anniversary」と書かれたスレート
タオルで折られた白鳥が置かれたソファ

部屋の造りは、リビングと寝室がゆるやかに分かれたタイプ。バルコニーに出ると、ヤシの木の向こうに海が見える。

客室のリビングと、その先のバルコニー
テーブルと椅子が置かれたバルコニー

洗面はダブルシンク。クローゼットにはバスローブと、赤いバティック柄のガウンが掛かっている。

ダブルシンクの洗面台
バスローブとバティック柄のガウンが掛かったクローゼット

バスタブにも花びら、そしてお湯が抜けない

浴室は、バスタブとレインシャワーが別。ここに花びらをいっぱい浮かべて湯を張った。完全にリゾートの人である。

バスタブとレインシャワーが分かれた浴室
バラの花びらを浮かべたバスタブ

ただ、入り終わってから問題が起きた。お湯が抜けない。

栓のどこをどう触っても抜けない。しばらく格闘して諦め、フロントに電話した。すぐに来てくれた青年が、笑顔で操作方法をレクチャーしてくれる。前向きな労働、屈託のない笑顔。自分もこうありたいものです。ありがたや。


【ビーチ】場所取り合戦は、朝食前に決着する

翌朝。朝食を済ませて8時にビーチへ出たら、すでに戦いは終わっていた。

天蓋付きのシートを中心に、タオルや私物でキープされている場所が多数。8月上旬のハイシーズンだからこその混み具合だとは思うが、いい場所でゆっくり過ごしたいなら、朝早めに確保しておいたほうがいい。

パラソルとサンベッドが並ぶ白砂のビーチ
天蓋付きデイベッドが並ぶビーチの一角

シートには何種類かある。白い天蓋付きのもの、青いストライプのマットが敷かれたもの、レストラン「MISSONI」の近くにはミッソーニ・カラーのおしゃれなビーチチェアとパラソルも。

余談だが、ミッソーニというブランドを知らなかった私は、スタッフの言う「missoni」がずっと「味噌煮」に聞こえていた。なんの話をしているんだと。リゾート系のブランドなんですね。味噌煮。

青いストライプのマットが敷かれたデイベッド
天蓋の隙間から見える青い海とパラソル

砂は白くて、若干荒め。ちょっと歩きにくい。ただ、ビーチクリーン担当のスタッフがせっせと海藻を砂の中に埋めているので、浜そのものはとてもきれいだ。

そして天蓋付きのシートに寝転がると、眼前には青い海、白い浜、輝く太陽、潮風にはためくパラソル。ああ、これがリゾートってやつなのか。ホテルのWi-Fiがギリギリ届くので、軽いPC作業もできてしまう。

浜辺をラクダが歩いている

しばらくして顔を上げたら、ラクダが歩いていた。

客を乗せて浜辺を散歩するアクティビティらしい。砂漠で見るラクダと、浜辺で見るラクダ。似て非なるものというか、勝手な言い分だけど、ラクダには砂漠のほうが似合うと思う。まあ、砂漠が地元だからね。

言うなれば、竹林にいるカバみたいなことか。いや、よくわからないな。

客を乗せて浜辺を歩くラクダ

【プールバー】水に浸かったまま、酒を飲む

ここのプールサイドにはバースペースがあって、プールに入ったまま酒を飲める。

温泉に浸かって熱燗を飲むのと似た発想だろうか。ちょっとどうかしていると思う。でも私はどうかしている考えや状況が好物なので、当然やった。

水の中にいながらビールを飲む。「こんなことしていいの?」という背徳感が、ビールにコクを加えている。日本ではまず成立しない、東南アジアのリゾートならではの倫理観だ。


【干潟】潮が引くと、沖まで歩いていける

このホテルの前は遠浅の海岸だ。

潮が引くと干潟のような状態になり、沖合まで歩いて進むことができる。これがおもしろかった。

潮が引きはじめた遠浅の海

水がなくなった砂の上には、波の形がそのまま模様として残っている。沖のほうまで、うねうねと縞が続く。

干潟に残った波の縞模様
沖まで続く干潟

歩いていると、大きなヤドカリ、ヒトデ、ウミウシなどに出くわす。生態系も興味深い。海で泳ぐだけがビーチの楽しみ方ではないのだと、いい歳をして気づかされた。

岩場に張り付く海の生き物

【ハイドロバイタルプール】大人だけの、5つのジャグジー

スパの敷地内にある「ハイドロバイタルプール」を、夕方4時に予約していた。

大人だけが使える施設で、5つのエリアに分かれたジャグジープールだ。1から順番に5〜10分ずつ浸かることで、心身がリラックスし、感覚が研ぎ澄まされる——といったことが説明書きにある。利用は5名程度まで、1時間制。

緑に囲まれたハイドロバイタルプール
座って浸かるための椅子が並ぶジャグジーのエリア
ハイドロバイタルプールの5つのゾーンを説明するパネル

正直に書くと、この季節は少し寒かった。

建物と建物の隙間のような場所にあるので日光が乏しく、水温がなかなか上がらない。「いっそお湯のほうがいいんじゃないか」というのが奥さんの意見だった。同感である。

サウナやヨガのあとに使うのが、たぶん正解なんだろうと思う。

水盤の向こうに建つホテルの母屋

ザ・リッツカールトン・バリの基本情報

項目内容
ホテル名The Ritz-Carlton, Bali(ザ・リッツカールトン・バリ)
エリアヌサドゥア(サワンガン)|インド洋に面した高台と砂浜
空港からの所要時間車で約30分
総客室数313室
ビーチ遠浅の白砂。潮が引くと干潟になり、沖まで歩ける
ビーチシート天蓋付きデイベッド、サンベッド、MISSONIカラーのビーチチェア
プールメインプール、プールサイドのバー(水に浸かったまま利用可)
スパ施設ハイドロバイタルプール(大人専用・5ゾーン・1時間制・10:00〜18:00)
アクティビティビーチでのラクダ乗り
記念日対応事前に伝えるとケーキ・装飾の用意あり(今回は誕生日+結婚記念日)

まとめ|「巨大リゾート」を楽しむコツは、朝の場所取り

マンダパが村なら、リッツカールトン・バリは街だ。

規模が大きく、人も多い。だからこそ、過ごし方に少しコツがいる。いい場所を取るなら朝食前。 これだけ守れば、あとは一日じゅう海と水辺でだらだらできる。

次回は【食事編】として、巨大な朝食ビュッフェ、THE BEACH GRILL、そして夕暮れの生演奏が流れるMISSONI RESORT CLUBを紹介する。

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